How To Record

機材搬入 機材搬入風景1 機材搬入風景2

スタジオ入りと同時にまずは機材搬入。レコーディング当日より前に持ち込み機材リストを作ってもらいますので搬入はスム−ズです。当スタジオのレコーディングフロアは2Fですが階段幅が120cmありますので大型機材も2人で運べます。

機材・マイク・セッティング 機材セッティング1 機材セッティング2

全ての機材が搬入、セッティングできたら今度はスタジオ側の作業。各楽器にマイクを立てていきます。ドラム、ベース、ギターの1発録りの場合でマイク、ライン合わせ12〜15トラックになります。

サウンドチェック サウンドチェック風景1 サウンドチェック風景2

マイクが立ったら次はサウンドチェック。仕上がりに一番影響する基本となるサウンドを決めていきます。ドラムのピッチやベース、ギターのアンプを調整しつつマイクの種類や距離、角度を調節していきます。一通り音が決まったら試し録りをしてバンドメンバーにチェックして頂きます。

録音開始! 録音風景

ようやく本番です。写真ではドラム、ベース、ギターの1発録りですが、各パートごとに録音する場合もあります。当スタジオは3ブースあるので3パート程度の1発録りをしても音がかぶりません。やはりメンバーの演奏を見ながらだとグルーブが合いやすいですね!

修正作業 修正作業風景

ベーシック録音でOKがでれば、各パートの修正作業です。熟練したエンジニアなので間違えた音(例えば1音だけでも)修正可能です。しかしドラムの修正は演奏技術も必要ですので、できれば避けたいです、、、。

オーバーダビング オーバーダビング風景

ベーシックの修正が終わったら、ここから他のパートを重ねていきます。ギターソロやキーボードの色々な音色、ホーンセクション等だんだん音が分厚くなっていきます。

ヴォーカル録音 ヴォーカル録音風景

楽器隊の録音が全て終われば続いてヴォーカルとコーラスを録音していきます。ここでもマイクの種類や距離等サウンドチェックから始めます。また歌いやすいようにCUE(キューボックス)の調整も大事です。

MixDown

すべての録音が終わった後はエンジニアの腕の見せ所でもあるミックスダウンです。バンド側から完成形の注文を聞き各トラックのEQやエフェクト、全体のバランス等細かく作りこんで行きます。1曲あたり最低2時間前後必要です。このミックスダウンの間、当スタジオでは特別な場合を除きバンドメンバーには部屋から退出していた

だいております。理由は少しずつ変わっていく音に対し完成のイメージが分からなくなる場合が多く、注文した音ができてるのかどうかはミックスダウン後の完成型(たたき台)を聞いていただいた方が良いと思っているからです。

ミックスのチェック ミックスのチェック風景

バンド側の注文をうけ、たたき台としてのミックスダウンができたところで初めてバンド側にチェックしてもらいます。バンド側がイメージしていた音になっているか最初の印象を大事にしてもらいたいです。録音に慣れてない場合、何回も聞くと良いのかどうか分からなくなる場合もあります。チェック後はミックスの修正希望を出してもらい、ここからはバンドと一緒に完成に向けて作業をしていきます。

CD-R完成 完成風景

チェックが終わり修正点も解決すれば完成です!あとはCD−Rに焼いてお渡しいたします(3枚まで無料)。

その他

録音方法は1発録りと言われる数パート同時に録音する方法と各パートづつ録っていく方法があります。どちらが良いとは言えませんが1発で録音した方が細かなタイミングが合いやすいと思います。また各パートづつ録音する場合、後から録る演奏者がやりやすいようにクリック(メトロノーム)も録音することが多いです。理由は例えば曲の途中でギターだけ又は歌だけになる箇所があった場合、ドラム録音の時、ドラマーの勝手な時間感覚で録音すると、その時間間隔を後から録音する人が合わせなければいけなく、大変時間が掛かります。それを防ぐ為にクリックできちんと小節数や拍数を録音しておけば安心です。

またレコーディングは練習の時間ではありません。練習スタジオより高い金額を払って録音していますので時間や予算の節約の為にもきちんと練習してきて下さい。家では弾けた、昨日はできた、という理由でOKが出るまで数十テイクも録音を繰り返すのは無駄です。各バンドのレベルにあったアレンジやサウンドを目指しましょう!

ここでよくある無理な注文を書いておきますのでご覧下さい。

バスドラのアタックをもっと出して欲しい

 : でしたら演奏時にちゃんと踏みましょう!

スネアの音量を均一にしたい

 : 均一に叩いて下さい。

ハイハットが大きすぎるから下げて欲しい

 : 録音する時に小さく叩きましょう。

ベースの輪郭をハッキリとしたい

 : きっと弦を弾く力が弱いので練習して下さい。

(ストラトで録音した後で)レスポールみたいな音にして欲しい

 : レスポールで録音しましょう!

もっとキレイな声にして欲しい

 : キレイな声のヴォーカルを探しましょう。

・・・などなど

ほとんどが時間と予算を準備していただければ解決しますが、なかなか難しいと思います。

基本的にはバンドが出した音や声が基本になります。第一線メジャー級バンドの音を求めてもその音が出せてなければ完成も違うものになります。

当スタジオでは録音後に悔いが残らないように、録音前に何か疑問があればいつでもご相談に乗ります。些細なことでも聞いて下さい。

ProTools録音になってミックスダウンで何でもできると思っている方も多いようですが、基本は出音(でおと)とアレンジです!

できることと、できないことが分かればレコーディング準備もしやすいと思いますので、お気軽にお聞き下さい。

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